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さて、素足にサンダルで外に出てきたコムカイさんが寒そうなので、中に戻って少しお話を伺った。なんでインテリアや什器、家具などの設計をしているデザイナーが、たいへんな手間のかかる自転車の設計をしているのか。
「自分でこういう自転車を作ってみたいっていう純粋な動機と、自転車は競争相手が少ないっていう不純な動機」と、コムカイさん。
聞くと、たとえば家具を作って世に出すといっても同じようなことはいろんなデザイナーがやっていて、簡単に言えば「敵が多い」。それに対して、デザイナーが設計した自転車というのは思いのほか少なく、それでいて自転車人口は多いのが面白いということなのだ。そして、コムカイさん自身が自転車を作ってみたかった、と。
じゃぁなんで折り畳みなのか。これは「折り畳みじゃないと勝負にならないから」と笑って答えたが、とにかく折り畳みが好きなようだ。ちなみにこの自転車は、縦に折れるフォールディングバイクが多い中で、横折れ式。これも「他がやってないから」だそうで、とにかく人とは違う、自分の作りたい自転車を作るというコムカイさんの姿勢が出ている。
しかしこのvikkino、冒頭でも書いたように極少数ながらフレームが販売される。つまり他の人も乗るわけで、すでに購入予定者や購入希望者の間では相当な盛り上がりを見せている。また、コムカイさん自身「使えない自転車は作らない」と断言しており、今でもvikkinoは設計の練り直しが続いている状態なのだ。だから、決してプライベートなプロダクトではない。
日本は有数の自転車生産国でありながら、最近は中国や台湾にやられっぱなし。また、スポーツ系自転車はイタリアやアメリカの海外メーカーに席巻されているような現状だ。そんな閉塞感が漂う一方で、極めて閉鎖的とも言われる自転車業界。そんな業界の中にvikkinoを放り込んで、多くの人に見てもらいたいという気持ちも、コムカイさんの中にはきっとあるハズだ。
「自転車業界からは"生意気な!"と思われているかも」というコムカイさんだったが、私はなんだか大変そうだけど楽しそうで、うらやましかったよ。
さて、コムカイさんが自転車を作り始めたことで、彼の周囲では自転車ブームが発生している。乗るブームじゃなくて、作るブーム。中にはコムカイさんに自分専用の自転車の設計を頼んでしまった人もいるらしい。そしてコムカイさん自身も、vikkinoを開発しつつ、次なるモデルも視野に入れている。
vikkinoは現在、コムカイさんやベータテスターの手で着々と開発が進んでいる。さすがに本業が忙しくてスケジュールは遅れているようだが、その完成を楽しみに待ちたいと思う。でも、そのときはひとまわり大きなサイズも用意してください>コムカイさん
vikkinoの初代〜Ver
2.3までの開発の模様は、Webで見ることができます。
vikkino.com
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