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コミューターかキワモノか HANDY BIKE 8

2004年4月1日


メーターとライトは筆者私物。クリックで拡大。

メーカー:ブリヂストンサイクル
製品名:HANDY BIKE 8
希望小売価格:税込み28,140円(本体26,800円)

●思った以上によく走る極小径車

6インチホイールの折り畳み自転車「HANDY BIKE 6」の弟分として登場した、8インチホイールの「HANDY BIKE 8」。その名のとおり、6インチモデルが持っていた機動力の高さはそのままに、8インチホイールを採用して走行性能をアップさせた――ということになっている。6インチモデルに乗ったことがないので、あくまでも8インチモデル単体で評価したい。

まずスタイリング。6インチモデルに比べてカッコ悪くなったという意見があるが、これ単体で見ればシンプルで、そしてこの自転車が持っている機能を想像させるカタチをしていると思う。カラバリが4色あるが、この「シルバー」が、黒い部分とのマッチングも含めてもっとも無難か。

さて、乗る前にまず折りたたみの動作だが、基本的には(1)サドルを下げる→(2)シートステーを折り畳む→(3)ハンドルを下げて回す→(4)ハンドルを折り畳む→(5)ペダルを畳む――という手順。展開するときは、ハンドルから戻していく。これらの動作は、数回練習すれば簡単にできるようになるだろう。折り畳み状態のカタチとサイズはメーカーのサイトを参照して欲しい。

折り畳むと後輪を下にして自立でき、シートステーに取り付けられたコロコロと、ヘッドチューブ?の把っ手で転がせるのは秀逸。ただ、さすがに裸の状態では駅構内や電車の中に持ち込めない。だからオプションのキャリングバッグに収納することになる。キャリングバックのジッパーの部分は、把っ手部分とコロの部分を露出できるようになっているが、コロは露出させても袋の生地に干渉して転がらない。この点はしかたがないとはいえ、残念。重量は9.2kgと比較的軽く、持ち運びはラク。

そして走行性能。前60×後11というギアのおかげて、想像以上に走る。少なくとも、平地では思った以上に速い。ステムの剛性感がなくて少し前後によじれる感じがあるのは、価格と精度を考えると宿命だろうか。しかし、肩の力を抜けば、走る・曲がる・止まるという動作には何の問題もない。また、軽い車重もあって坂もけなげに上ってくれる。

やはり問題となるのが、段差。歩道上の点字ブロック程度は、まったく問題ない。横断歩道のスロープと車道の境目にある段差も、ゆっくりであれば越えられる。ただし、少し高さがあると、やはり前につんのめってしまう。ちょっとした段差でも、大事をとって一旦止まり、足で漕いで乗り越えるのが無難だ。もうひとつの難点が、ブレーキがプアだということ。急な下り坂は、降りて押すようにしたい。

●サイクルコンピュータを付けてみた


シグマのBC 500を装着(拡大しません)

トータルとしては思った以上に走るので、じゃぁ実際にどれくらいのスピードが出ているのだろかと思い、シグマのBC 500というサイクルコンピュータを装着した。なぜシグマかというと、周長を3ケタに設定できるから。ちなみにHANDY BIKE 8のタイヤ周長は、メジャーの上を転がして測ったところ640mmだった。マグネットは両面テープで前輪ホイールに固定。メーター台座とケーブルは、そのままだとケーブル長が足りないため、シグマがオプションで用意している、長いケーブル+台座を別途購入して装着した。


マグネットは両面テープで固定したが問題無し(拡大しません)

さっそく走ってみたところ、街中の歩道上を走っているときで時速10km〜15kmくらい。時速12kmを超えると「速いな!」と思う。そして横断歩道のスロープなどで段差を無難に通過しようとすると、時速6km〜8kmくらいになる。最高速チャレンジも行ったが、時速25kmの表示を目で確認した段階でやめた。それ以上は怖かったのだ(笑)

●問題は「どう使うか」

まとめると、折り畳みが簡単/そこそこ軽い/慣れれば思った以上に良く走る――ということになる。ショップ(自腹なもんで)から自宅までの9kmを移動するのに、はじめて乗ったときは90分かかったが、2度目は60分だったことからも、慣れることが重要なのがわかるだろう。そして、この自転車は結構楽しい。街中をゆっくりコロコロと走っていると気分がゆったりするし、1時間くらい乗って目的地に到着すると、他の自転車では感じない「達成感」がある(他の自転車より2倍以上の時間がかかるから……)。


カギは私物、ハンドルに巻き付いているのは純正キャリングバッグ。クリックで拡大。

問題は、どう使うかだ。たとえば東京都下に住む人が、HANDY BIKE 8で輪行して都心まで出かけ、都心内部の移動をHANDY BIKE 8で済ませてしまうとか、クルマで観光地に連れて行って現地でちょっとしたアシにするとか、そういった使い方ができるかどうか。現状ではあまりニーズはないと思うが、ニーズを掘り起こせるような可能性があるのか――そこが気になる。逆に、少しはニーズを掘り起こせないようじゃないと、この自転車が単なる「キワモノ」で終わってしまいそうで、それは惜しい。

そのへんについては、実際に使い込んでみないとわからないだろうから、今後は機会を見つけてはHANDY BIKE 8を連れ出し、レポートしたいと思う。

TEXT:Gen SUGAI


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