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T O K Y O サ イ ク リ ン グ 便 り ボディジオメトリーは体感できるか スペシャライズド BG テルユーライド 2004年3月4日
製品名:BG テルユーライド 希望小売価格:税込み6,300円(本体6,000円) スペシャライズドのBGこと「ボディジオメトリー」シリーズは、外陰部や尿道の圧迫からライダーを解放することを狙って開発されたサドルだ。その中から「BG テルユーライド」というMTB用のサドルを選び、700Cフラットのバイクに装着して日常の使い心地をチェックした。「MTB専用」ということなので、700Cフラットに装着するのは少々邪道かもしれないが。 外陰部や尿道が圧迫されて、血流が悪くなって痺れを感じる云々という話しをよく聞く。人にもよるが、実際のところ圧迫されているのは尿道括約筋じゃないだろうか(少なくとも筆者はそう思う)。そして、そんなことよりもまず「尻が痛い」という、単純なところで悩んでいる人もいるはず。そういったことが、BGテクノロジーによって解消されるのだろうか。 BG テルユーライドは、浅めの溝と肉厚のある座面が特徴。尻がサドルに少し沈む感じが、ライダーにとっては「座り心地がいい」という印象になるはず。肉厚があるといってもママチャリのサドルのようにフカフカなわけではなく、コシがあるという感じ。 ただしいくら座り心地がいいと言っても、ママチャリ的なポジションで座ってしまうと違和感アリアリなのであしからず。あくまでもスポーツバイク的な、適度に前傾したボジションのときにフィットするようだ。ママチャリ的なポジションで乗る人には「BG コンフォート」のほうが、しっくりくるだろう。 実際に走ってみて、どうか。実はBG テルユーライドを買う前に使っていたセレ・イタリアの「シンテシーTCS」というサドルが、どうにも尻と相性が悪かったのだが、それに比べるとサドルの肉厚が効いているのがわかる。また、肉厚や弾力に関しては十分すぎるほどだったセラロイヤルのLOOKINサドル(ゲル入りのサドル)と比べても、溝がある分だけ圧迫感が軽減される。 とくにちょっとした用事のときに普段着で乗るとよくわかる。スポーツバイクにパッドの無いふつうのジーンズやチノパンで乗るのは、なんだかんだ言ってやはり快適性で劣るのだが、BG テルユーライドは「だいぶマシ」という感じ。しかし、それでも30分くらい乗っていると尻が痛くなってくる。それ以上乗るような場合は、やはりパッド入りのウェアが必須だ。「座り心地がいい」と定評のあるBGシリーズだが、過剰な期待は禁物ということ。 パールイズミのパッド付きインナー+ユニクロのカーゴパンツという組み合わせで乗ったときは、さすがに快適だった。肉厚が効いていると書いたが、サドルが路面の衝撃を吸収してくれる感じがする。近所のサイクリングロードに(どういうわけか)石畳のような区間があるのだが、そこを通過すると「乗り心地のいいサドルだな」と実感する。 メーカーのホームページでは「体重移動がしやすい」と書かれているのだが、これは正直なところよくわからなかった。前乗りでも後ろ乗りでもそれなりにしっくりくるので、そういうことを言っているのかもしれない。 いちおうまとめると、サドルについては個人差があまりに大きいので言い切ることはできないが、単純に「尻が痛い」という人にも、「尿道が圧迫されてイヤだ」という人にも、BG テルユーライドはメリットがあると思う。単純に尻が痛いっていうのは、つまり「尻の肉で座ってる」=「股間の圧迫を未然に防ごうとしている」ということだから、肉厚があって溝もあるBGテクノロジーなら、もっと自然に乗れるかもしれない。 BGサドルにもいろいろあるので、ショップでいろいろ触り比べて、目的や予算に応じて選ぶのがいちばんだが、筆者が3ヶ月使ってみた感想としては「けっこう万能なサドル」だと思う。MTBや700Cフラットで自転車通勤をしている人にもいいだろう。ただし、あくまでもスポーツバイクのサドル。なるべくインナーパッドの付いたウェアで乗ってほしい。 TEXT:Gen SUGAI
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