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TOPサイクルライフ

HANDY BIKE 8と出かけてみよう 1 
都心サイクリング編

2004年4月12日

ブリヂストンサイクルから販売されてい るHANDY BIKE 8は、前後8インチホイールを採用して電車やクルマでの持ち運びに重きをおいたフォールディングバイク。実際にどんなことができるのか、どんな楽しみ方や便利な使い方があるのかを確かめるのは、あちらこちらに持ち出してみるのがいちばんだ。

電車の中でも場所を取らない

そんなわけで、3月下旬の晴れた日曜日、HANDY BIKE 8で輪行して都心に出かけてみることにした。東京郊外の駅から地下鉄直通の小田急線に乗り込み、まずは二重橋前のパレスサイクリングへ向かうことに。日曜日の昼間は意外と人出があって電車も混んでいるものだが、この日は空いていた。車端部の座席をラクラクGet、輪行袋に入れたHANDY BIKE 8は、そのコンパクトさのおかげで足の間に挟むことができる。

パレスサイクリングを目指す

しばし電車に揺られて、日比谷駅で下車。交番の脇でそそくさと自転車を組み立てて祝田橋交差点へ向かおうとしたのだが、組み立てる最中で、どうもハンドルがまっすぐにならないような気がする。ステムの突き出しがないし、上から見たときにステムの先にタイヤが伸びていない(なんたって極小径なのだ)から、「真っすぐ」を掴みにくいんだな。

ともかくパレスサイクリングへGO、コースに入って周回を始める。道が広いのにクルマがいないので、このうえなく爽快。時速15kmくらいで巡航できるから、ときどきママチャリの人を抜くシーンもある。また、コツを掴むとスタートダッシュはなかなかいいかもしれない。

天気が良かったこの日は、皇居前広場を散策する人がたくさん。ときどき「見てぇ!あんなに小ちゃい自転車!(に図体のデカイ男が乗ってる)」という声がする。でも乗っているほうは、特別なものに乗っているという感覚はすでに持っていないのだが。

1周5kmを時速15km巡航なので、1周約20分。2周40分走ったら、少しかったるくなってきた。40分もこの自転車に乗っていれば、結構な運動になると感じた。いい方に考えれば「短い距離で充実した時間を過ごせる」ということになるだろうか。

人混みの中を押して歩く

パレスサイクリングは2周で切り上げて、どこかでお茶を飲もうと考える。そこで日比谷通り経由で溜池方面へ向かい、ワイズバイクアカデミーの近くのベローチェへ。お店の前に邪魔にならないようにHANDY BAIKE 8を停めて、コーヒーをすすりながら前を見る。通りがかった女性がしげしげと眺めて(口の動きから判断するに)「カワイイ自転車〜」と言いながら去っていった。カワイイって言われたのは初めてだな。首相官邸をバックに写真を撮りたかったが、警戒態勢がすごくて、眺めただけ。

ベローチェの前に停めたHANDY8
背景が見苦しくて申し訳ないが、溜池のベローチェ前にて

その後、溜池〜赤坂〜表参道と移動することにした。幅広い歩道を快調に走っていたが、外苑前駅の近くから様子がかわる。人が多いのだ。車道を走りたい気分だが、車道を走るほどのスピードも出ないから、人が多いところは素直に押して歩く。そんなことが、外苑前〜青学あたりまで続く。そして渋谷駅前は混雑しているし自転車に優しくないので、グルッと迂回して代々木公園を舐めるように参宮橋へ……と思ったら、何をトチ狂ったか円山町を通り抜けるハメになってしまう。

さすがに尻が痛くなる

渋谷をさまよっているうちに、渋谷区役所の裏に出た。ここからは、渋谷駅〜新宿駅の路線バスルートをトレースして、参宮橋駅へ向かう。走るペースは変わらないが、さすがに尻が痛くなってきた。ちょっとだるいなぁさすがに……なんて思いながら、参宮橋駅に到着。パレスサイクリングで40分走った上に、溜池のベローチェから参宮橋まで寄り道しながらの10kmを、1時間かけて走った(結構いいペースだとは思う)わけだから、そりゃ疲れるか。

参宮橋駅
参宮橋駅にてバッグに入れて自立させたところ

参宮橋のマクドナルドでシェイクをすすった後、駅の前でHANDY BIKE 8をササッと袋に収納して、各駅停車でのんびりと帰ることに。私が足の間に輪行袋を挟んだ状態で座ったのに、長椅子にはちゃんと7人座れている。立っている人に邪魔者扱いされることもなかった。ふつうの自転車で輪行すると、混んでいなくても気が引ける。それに比べたら、HANDY BIKEはずっと気楽だ。

サドルを変えればもっとラクに走れそう

ということで、週末にHANDY BIKE 8を連れ出してみた感想は「結構やるじゃん!」といったところ。持ち運びはラクだし、場所を取らないし、ママチャリ程度のスピードで走れるし、思っていた以上にフツーに使える。結局2時間近く乗っていたが、感じた不満はサドルだけ。機会があったら、違うサドルを試してみたいと思った。

また、この自転車の最大の弱点である段差の乗り越えだが、神経質にならずに「この自転車はそういうものだ」と思ってしまえば、たいして気にならなかった。先を急ぐような自転車じゃないしね。

結論っぽいことを書くとすれば、HANDY BIKE 8で、週末に輪行して少し離れた街を散策するのは、多いに「アリ」だと思った。歩くよりは速くてラクだし、地下鉄を細かく乗り継ぐよりも直線的に移動できたりもする。でも自転車としてはゆっくりだから、気持ちに余裕ができて楽しい。電車で輪行するだけじゃなくて、クルマのトランクに入れてもいいだろう。

毎週末HANDY BIKE 8を連れ出してポタリングする人は、いないかもしれない。でも、そういうことができるという「性能」は持っているということだ。

TEXT:Gen SUGAI


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