macforest.com自転車部 乗鞍への道

2002/5/22〜

2002年 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の感想へ向けての取り組み?を
このページに記していきたいと思います。果たしてスガイは回収されないで済むのか!!


2002/5/22●2002乗鞍、参加表明

2001年の初夏にクロスバイクで自転車乗りに復帰した私にとって、次なる目標はロードレーサーだった。軽量な車体と細いタイヤで、舗装路を無音でさっそうと走る姿は、やはりカッコイイ。クロスバイクに半年ほど乗ってみて、もっと「軽くて早い自転車が欲しい!」という欲望が最高潮に達してしまい、2001年の暮れにはロードレーサーを入手していた。

ロードレーサーというくらいだから、レースに出れる自転車である。もともとほとんど競技指向はなかったのだが、とはいえ力試しみたいなこともしてみたい。でもふつうのロードレースとかで落車してケガするのイヤだしなぁ……と思っていたときに知ったのが、毎年8月末に行われる「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」というヒルクライムレースである。

乗鞍岳に向けて22kmをひたすら登るというお祭りイベント的な大会で、3000人もの参加があるという。これなら楽しそうだし、上りは速度が出ないから少なくとも競技中に落車で大ケガってことは無いだろう。力試しにはちょうどいいだろうな!ということで、2002年5月、参加定員ぎりぎりのあたりでエントリーした。


2002/5/22●とりあえず「夜練」開始

いちばん克服しなければいけないのが「もっとロードレーサーに乗る」ということだった。忙しいとか体調悪いとか、天気との巡り合わせが悪いとか言ってあまり乗っていなかったのだが、乗らないと忘れてしまう。日常のアシとしてクロスバイクには乗っているが、もっとロードにも慣れなくては。

幸いウチの近くには700〜800mの連続急こう配はイヤってほどある。まずはこれらの急こう配区間を行ったり来たりして、そのうちどこかの峠に走りに行って数kmにわたるこう配を登って……と、徐々に強度を高めていかなければならないだろう。

よく考えてみれば、時間は限られている。今から計算して、だいたい残り3か月。梅雨もあるから、満足に自転車に乗れない週もあるかもしれない。少ない時間を有効に活用する必要があるだろう。

そこで、当面は「夜練」をすることにした。夜の10時前後に1時間ばかり、近所のなるべく安全な道路を、適度に坂道を織りまぜつつ走る。まったく乗らないよりはイイだろう。幸い、近所には坂道もサイクリングロードもある。ロードレーサーにはライト等のナイトラン用の装備をした。

――という5月中旬。こんなことで間に合うのだろうか?


2002/6/17●梅雨入りしちゃった

ロードレーサーを買ってから今月でようやく半年。梅雨入りしてしまったので、これからしばらくの間は思うように乗れないかもしれない。となると、時間に余裕があって雨が降っていないときは、少しでもいいから自転車にまたがっていたくなる。しかし、今月の前半は寝不足でまぶたが腫れ上がって切れてしまうくらいに疲れていたので、これがまた全然自転車に乗れてなかったのだ。

16日の日曜日。夕方から意外なほどに晴れてきたので、自転車ショップを目的地にして軽く走ることに。距離にすると往復でたったの25kmだが、乗らないよりは全然マシ。で、ショップに到着してみるとブレーキワイヤーが錆びていることを指摘される。あ、バレたか。ついでにタイヤもヤバくなってる。そんなわけで両方交換することになった。

タイヤ交換は自分でやったのだが、思いのほか固くて苦戦。クロスバイクのほうは難なくできるのに。で、いろいろコツを教えてもらいつつ、結局最後のほうはショップの人に入れてもらった。何か初心者丸出しなのだが、いい勉強になる。


夜練仕様になっております


2002/7/8●乗鞍試走で玉砕!?

無理矢理スケジュールを空けて、乗鞍に行ってきた。ショップで知り合った方とその自転車仲間たちの「合宿」に、同行させていただいたのだ。仕事して、仮眠して、乗鞍行って、泊まって、帰ってきて、仕事して――という殺人的なスケジュールだったのだが、とにかく忙しいことを言い訳にするのがイヤだったから、強行した。幸い、春先から先月まで続いたサイテーの体調は、先月後半の発熱ダウンでいったん去ってくれたようだし、あまり寝てないのはスケジュール的にみんな同じだろうから、なんとかなるだろう、と思っていた。

が、どうにもならんかったよ。

とりあえず「足を着かずに登り切った」というレベルでしかない。時間にして2時間30分もかかってしまった。12kmあたりまではどうにかなったのだが、その先の荒れた路面と急勾配で一気に足にきてしまった。心拍を注意して見ていたのだが(心拍計装着です)だいたい150〜174の範囲で、常用したのは155〜165くらい。ウッ、キツイ!と思うことはあったが、心臓バクバク!もう限界!という状態でもなかった。意識が遠のくこともなかった。でも、足は途中から完全に売り切れ。「3時間かかったらどうしよう」という不安は払拭できたが、「せめて2時間くらいで走りたい」という希望はいきなり砕けてしまったのだった。下ってきたら、足ツッちゃったしさ・・・。

でも、事前にコースを知ることができてよかった。頭の中では残り1ヶ月半をどう過ごすかという対策を考えている。2時間はムリかもしれない。が、2時間15分くらいにはしたいと思う。

でも、ひとつわかったこと。「完走はできそうだ」


2002/8/11●ショップのクラブランで再度玉砕!?

日曜日、お世話になっているショップのクラブランに始めて参加した。コースは町田から相模川の座架依橋まで走り、そこから相模川を小倉橋まで上った後、串川〜宮が瀬〜半原と山岳を走って町田に戻るコース。これが、乗鞍試走を遥かに超えるレベルでの「玉砕」となった。原因は「暑さ」。

この日は朝から気温が高く、しかも風が強いという状態。クラブランの参加者もいつもより少ないという。そんな中、座架依橋までは40km/hで巡行してたいへん好調な感じがしていたのが、高田橋を過ぎたあたりから暑さで苦しくなってしまい、ちょっとした丘越えでずいぶんと離されてしまった。そこからは完全にひとり旅。

途中からカラダがゾクゾクとしてくる。どうやら熱中症の入り口にいるらしい。こりゃ途中で休憩しなくちゃだめだと感じ、集団から大きく遅れて休み休み走ることに。途中でショップに「いちおう生きてる」旨を電話連絡を入れ、公園でカラダに水をかけて回復を待ち、ゆっくりと帰った。

カラダに水をかけて日陰で休んだのは正解だったようで、体温が下がったためかずいぶんとカラダが軽くなり、平地なら30km/hくらいで走れるし、ちょっとした丘もふつうに越えられる。こんなにも変わるものか。それにしても辛い思いをした。

帰って冷たいシャワーを浴びたらほぼ復活。そのあとは用事があったので出かける。

しかし、こんなことで乗鞍を完走できるのか?


2002/8/20●直前の仕様変更

私はふだん最大25Tのスプロケットを使っているのだが、この前のクラブランがあまりにボロボロだったのと、仕事が忙しくて体力が無くなっているのを実感できていたので、25Tで乗鞍を登り切る自身が無くなった。そこでヘタレな私はショップに出向いて、最大27Tのスプロケットを購入した。同時に105→デュラへのグレードアップも果たす。

家でさっそくスプロケットを交換してみると、たしかに25Tより27Tのほうが全然登りやすい。近所の劇坂で試してみると、かなり実感できた。本番はこの仕様で行こう。


2002/8/24●ついに本番!まずは前日

ついに乗鞍の週末がやってきた。24(土)は受付、翌日がレースである。

私は輪行。YESさん、かぜはるかさんと横浜線経由の「特急はまかいじ」松本行きに乗る。松本〜新島々は松本電鉄、新島々〜乗鞍高原は松本電鉄のバス、といった具合。バスに乗り切れずに1時間以上待たされるというアクシデントはあったが、無事に到着。でももう二度と輪行で乗鞍には行きたくないなぁ。

ついでにいうと、途中でHRモニターを家に置いてきたことに気が付く。あちゃぁ。

乗鞍観光センターで受付と計時センサーの取り付け&チェック。知り合いを見つけて挨拶をかわし、宿へ向かう。う、宿がスタート地点よりずいぶんと下にある。明日の朝はコレを登らないとスタートにつけないのか。宿の近くのスーパーで補給食と明日の昼用のパン、飲み物を購入。

宿につくと、明日の朝食は朝の6時半だという。え、集合が7時なのに。「朝食が6時半では間に合わないので、それならいらないし、もし早くできるならしてほしい」と交渉開始。たまたまそのときチェックインしてきた人も乗鞍参加者なので、話に混ざる。交渉の結果、自転車なヤツらは全員5時半から朝食となった。宿の対応に感謝。

夕食後、ウェアの準備などを終えて12時前には就寝した。


2002/8/25●レース当日

朝4時50分起床、5時半から朝食。スポーツドリンクを作って、6時20分に宿を出てスタート地点へ向かう。3kmの急坂である。スタート前に体力を使い切ってしまうか?でもアップと思うことにする。集合場所に着くとスゴイ自転車の数。4300人だとか。

クラス別にスタートして行く。私は後ろから3番目の男子ロードBクラス。私は遅いので、後発のクラスに追い抜かれるのは必至。でも「速い人に無理してついて行かずに自分のペースで走る」のが作戦。というか、それしかできない。

そんなこんなで、スタート! 周囲はさっそくダッシュをかけるので、なるべく邪魔にならないように左右を確認しながら走る。スタートから2.5kmほどの国民休暇村を通過する頃には多くの人が先に行ってしまい、更にもう後発のMTBクラスが追い付いてこようとしている。ものすごい勢いで抜いて行くMTBの集団。でもその集団を良く見ると、すでにゼーゼーハーハーな人も多い。最後まで持つのか?

それにしても、足の調子がイマイチ。太ももの裏が痛い。疲労が溜まっていたか。

6.5kmくらいのところにある第1チェックポイントで、アクエリアスをもらう。すでに、一度私を追い越したMTBが前から数台落ちてくる。ペースの合いそうな人をみつけてちょっと後ろについて行くが、勾配が緩いとダッシュして、きつくなると極端にペースダウンする人ばかり。ダメだこりゃ。

7kmから先の2kmくらい、きつい区間。今日はクルマがいないので、道幅一杯使って、なるべく勾配の緩いところを走る。少し遠回りだけど、おかげで足は大丈夫。だんだんと痛みも気にならなくなった。きつい区間が一段落して一瞬の平地が来る。ここでまずウィダーインゼリーを補給。朝に作ったドリンクは、もちろんこまめに口に含んでいる。

中間点を超えて、だんだん勾配がきつくなる。先に進むほどきつくなるのが乗鞍。途中、荒れたコンクリート鋪装が出てくる。一度試走しているから驚かない。思ったよりもラクに通過する。試走の経験が、少しずつ生きてくる。

冷泉小屋を過ぎてウネウネと坂を登り、位ヶ原山荘に出ると第2チェックポイント。ふたたびアクエリアスをもらい、更にバーム投入。14km地点くらいか? ここまで来て、どうやら試走の時ほどは苦しくないことがわかってくる。試走の時はこのあたりから先がものすごく苦しかったが、今回は黙々と登ることができる。ただし、すでにゴールしたクラスの下山が始まっているので、道幅は半分しか使えない。

森林限界を超えると、もうゴールも近いなという気分になる。対向する下山組に注意しながらゴールを目指す。残り5km時計を見て、試走の2時間30分超というタイムは少なくとも短縮できるだろうと確信する。

残り3kmくらい。押して歩いている人がたくさんいる。また、かなり早い時点で私を抜いたはずのMTBが、休んでいたり止まりそうになりながら進んでいたりする。自分はここから力を振り絞って、ダンシングも多用しながら進む。きつい区間では7km/hくらいしか出ていなかったが、ここは11km/h〜13km/hくらいで登る。

下山待ちの列がある。ゴールはもうすぐだ。下山待ちの人から「その調子!」と声をかけてもらう。ゴール前は渋滞すると聞いていたが、どうか? 渋滞はしていない。そのままペースを保ってゴール!タイムは2時間23分ちょっとだ。試走のときより10分ほど短縮していると思われる。

渋滞していたのはゴール手前ではなくてゴールの先だった。しばらく休んでから上着とニーウォーマを着込み、隊列を組んで下山。涼しくて気持ちがイイ。下るために登ったんだ、と思えるくらいにイイ。しばらく、ロードレーサーでのダウンヒルを楽しんだ。


下山後のワタシ。たちさん撮影


2002/9/1●乗鞍初挑戦を振り返る

試走のときはヘロヘロで、その後ショップのクラブランでも玉砕、その後仕事が忙しい状況が続いていたのに、本番ではタイムアップ。しかも、思ったよりもカラダに余裕を感じてのゴール。遅い者なりに満足できる結果だったわけだけど、試走のときとの違いはなんだったのだろう。思い付くまま書いてみる。

・良く寝た
試走のときは、直前の睡眠時間が2時間。今回、レース前の睡眠時間は5時間。この差は大きかったかもしれない。思えば、クラブランのときも3時間くらいしか寝ていなかった。やっぱり睡眠は大事だ。

・アップをした
宿からスタートまでの3kmが、良いアップになったのかもしれない。

・3ACTION
そのスジでは有名な「3ACTION」を飲んだこと。マッスルコンストラクターとスポーツの2種類をアクエリアスとブレンドした。

・途中でちゃんと補給した
実は試走のときは、ボトル1本では飲み物が足りなくなってしまった。さらに、最後のほうではお腹が空いてしまっていた。しかし本番は、ボトルのドリンクの他に途中2ケ所のチェックポイントでカップに入ったアクエリアスがもらえるので、この点は心配してなかった。また、お腹が空かないようにウィダーインゼリーとバームを携行し、途中で流し込んだ。これはちゃんと機能してくれたと思う。

・道幅をいっぱい使えた
終盤に下山組とすれ違うまで対向車がいないので、勾配のきついコーナーでもいちばん外側のラクな部分を走れた。これは大きかった。

・本番のアドレナリン
やはり、まわりにたくさんの自転車がいるというのも大きい。このおかげでアドレナリンが出ていたというのも十分にある。

以上のようなコトがあって、試走よりもタイムアップできたんだと思っている。完走という目標は達成したので、来年はタイムを目標にしたい。いきなり1時間30分とかは絶対に無理だかが、頑張って2時間を目標にしてみよう。今は、そんなふうに思っている。


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